カナダ メープル街道を行く
 


まえがき

今回の計画は2013年の暮れに頂いたダイアリーを見とって、2015年の9月に何でかしらんが大型連休があるのを見つけ、この連休を利用してどっか旅行したいと思うたんがきっかけじゃ。ワシら2015年の6月で結婚40周年となるけえ、どこか記念にお出かけでもしてみるかのと思うたんよ。敬老の日と秋分の日は分かったが、日曜日を挟んだとしても何で大型連休になるんか理由は知らんかった。

旅の目的地はほどなく決まった。女房殿に相談することもなく、独断と偏見で決めた。行先はカナダじゃ。カナディアンロッキーは数年前に計画、かなり具体的になっとったんじゃが母親が病気で白紙としたんよ。じゃがそのカナディアンロッキーじゃないんよ。今回、選んだのはメープル街道なんよ。
じゃが調べるうちに、ここ最近10年間のメープル街道の紅葉の見ごろは10月初〜中旬となっとる。そうそう行けるところじゃないんで、どうせなら見ごろに合わせて行きたいと思うようになった。そうなると、9月の大型連休は早過ぎる事になる。
航空券の手配が可能となるその日を待ってネットで予約した。キャンセルが効くのは24時間以内。夕方予約してその夜、初めて女房殿にその計画を話した。
「それは許してもらえんじゃろう。秋祭りの1週間前に出発して1週間滞在したとしても祭りの一番大切な時期に留守をすることになるし、祭りにも間に合わんじゃろう?」
「それは百も承知。祭りの準備はそれまでに精一杯やっときゃあ、理解して貰えるじゃろう」
「ダ〜メ、ダメ、ダメ、ダメ! そんな事したら祭りの仲間からハネにされるよ」
「何でや?たかが秋祭りを1回休むだけじゃんか。ハネにされりゃあすまぁで?」
「ええけぇ、ダメ、ダメ、絶対ダメ!!」

こうまで言われりゃ、旅先でもずっと仕事じゃのうて祭りの事を気にしとくようになり、旅行しとっても集中できず、面白うないのは明白。
「紅葉は見られんかもしれんが、しょうがないのぉ」

24時間以内に航空券はキャンセルし、当初見つけた9月の大型連休に照準を合わせ、とりあえず航空券とその席だけ確保した。旅行の内容については、それから肉付けして行きゃあええ。2014年10月の終わりのことじゃった。

それから1年近う期間はあった訳で、最初はメープル街道も行きたい、テリーの故郷であるノバスコシアにも行きたい、女房殿が『赤毛のアン』を読んどったらプリンスエドワード島にも行きたいと言うかも知れん?とか考えとったけど、文学少女なんかじゃない女房殿は『赤毛のアン』は聞いたことがある程度の知識なんで、行き先候補から消えた。
調べるうちにノバスコシアのテリーの故郷まではかなりの距離があるという事が分かって、これも諦めた。
調べるうちにケベックという街に惹かれるようになり、メープル街道とケベックシティーを観光して、旨うて安いとテリーから聞いたロブスター、カニ、鮭などのシーフードをたらふく食べ、真っ青な広い空と緑の大地をレンタカーで走れりゃあえかろうという事で落ち着いた。
最初は10日間位のつもりじゃったが、仕事と祭りの事を考え、出来るだけ影響のないように旅程を1週間に短縮した案で決定した。
じゃが本格的に内容を決めたのは旅立ちの1か月位前からじゃった。

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