カナダ メープル街道を行く
 


ケベックシティを散策

9月21日(月)今日はゆっくりの行程を立てとる日じゃのに、ワシは4時過ぎに起床。前日の夕方うたた寝を3時間くらいしとるけぇ睡眠時間に不足はない。じゃが、女房殿は名前の如く、すやすやと寝とん去る。起こしちゃあいけんけぇ持参した『坂の上の雲 第8巻』を読むことにした。この旅に7巻と8巻を持参、3回目の読み直しもいよいよ最後の巻になった。
女房殿があまりにも目を覚まさんので7時半頃にテレビをつけたら目を覚ましてきた。昨日の足の痛みは回復しとるように思えるが歩いてみんと分からん。
「今日はホテルのレストランで朝食にするか?」
迷路のようなホテルのパンフレットで朝食会場を確認。

8時半頃にホテル内の朝食専門のレストランでビュッフェスタイルの朝食。昨日のクイーンエリザベスのメニューに比べたら半分くらいの種類しかないが、これで充分じゃ。価格も半分以下のチップ含めて2人で$30.
部屋に戻り支度をして出かけた。
ホテルの部屋を出ようと廊下に出た時、掃除のおばさんが前の部屋を掃除中でドアが開いとったんで目と目が合うた。
「ボンジュール!」と挨拶したら 「コンニチワ」と日本語で返事してくれた。
「ありゃあ! 日本語が出来るんじゃね?」と訊いたら
「little bit. ちょっと待て、あれっ? ちょっと待ち? ちょっと待つ?」
と一生懸命覚えた日本語を探しとる様子なんで
「それを言うなら、『ちょっとだけ』よ」と教えてあげた。
笑顔で僅かな会話じゃが、ケベックに1人友達ができた気分じゃ。

昨日ガイドして貰うたコースを他に寄り道しながら、ガイドさんから聞いた説明を女房殿に再説明。

      

             ビデオ撮影中の女房殿

女房殿はビデオカメラマンの任務がある為、えっとガイドさんの説明を聞いとらんのよ。ほぼ同じコースを歩いたが、ちょっと足を伸ばせば新発見もあった。昨日、案内して貰うたノートルダム大聖院の中にトイレがあったのを覚えたんで、ケベックシティを散策する時のトイレはここと決めた。なかなかきれいじゃし、利用者も少ないけぇええんよ。(バチが当たるかのぉ?)。
土産物店を巡る途中に何度も利用させていただいた。
カナダには公衆トイレが無いと聞いとるし、店でも『custmer only』と表示されとるところが多いんじゃそうな。
ノートルダム大聖院はアッパータウンの中心にあり、非常に便利がええんよ。しまいには裏口も覚えてしもうたで。

買い物はすべて女房殿が主導権を握る。ワシはたいぎいのに文句も言わず、ただついて歩くだけ。
ワシら2人とも人を呼ぶ何か力があるような気が以前からしとるんよ。この日もまだオープンしたばっかりで客は誰もおらん土産物屋さんにワシら2人が入ったら次々と客が入ってきて、あっという間に店内は満員になり、改めてワシらもビックリするくらいじゃった。
女店主1人でワシらの分は対応してくれたんじゃが、ちょうどその頃にその店主に電話が掛かってきて、あんまり長電話をするもんじゃけぇ、その内に店内はワシらと他に一組の客だけになった。
あんだけ店内が満員になるほどの客じゃったのに・・・もったいない。

昼はロウアータウンのファストフードレストランのような店でサンドイッチとアップルジュースだけ。それでも朝食が遅かったのと量が多いので、やっと食べきった感じ。

      


ロウアータウンに降りて来たら、帰りは必ず階段と坂道を上って帰らにゃあいけん。回復しとった足の裏がまた痛み始め、坂道の途中で休憩せんと一気に上がれんのよ。何とかアッパータウンまで戻ったところで再びノートルダム大聖院のトイレに裏口から失礼しま〜す。
トイレを済ませスッキリしたところで絵描きストリートで絵を物色。絵描きストリートとは何人かの絵描きさんが自分の描いた絵を狭い通りの両サイドに並べて売っとる通りなんよ。

      

      


買いそうな雰囲気に作者の女性が話しかけてきた。いろいろ説明しようとするのを遮って「ゴメン、ワシらこれから観光に行くんよ。観光が終わったら必ず寄るけぇ何時までここで店を開いとるん?」と訊いたら
「戻ってきてくれるの?ほいじゃったら6時半まではおるようにするけぇ」と言うてくれた。

次ページ次のページへ



社長のひとり言丸本社長旅ページへ

inserted by FC2 system