カナダ メープル街道を行く
 


ケベックシティ郊外の観光


      

           フロントナックホテルのロビー


今日は午後からケベックシティーの郊外の名所を観光する予定でガイドを頼んどった。集合場所のフロントナックホテルのロビーに腰かけとったら、ワシ好みの山本さんというべっぴんさんが
「丸本さんですか?」と尋ねてきた。
すぐさま立ち上がり「そうであります」
ワンボックスカーでお迎えに来て貰うたんじゃが、またしても客はワシら夫婦だけじゃ。相手はドライバーのおじさんと、ガイド役の山本さんだけ。
山本さんは日本で添乗員の仕事で何回かケベックシティーを訪れるうちに、ケベックシティーのとりこになってしまい、1年前にケベックシティーに移り住んで、こちらで現地ガイドの仕事をやっとるんじゃそうな。
家賃が10万円もするんじゃとか嘆いとりんさった。彼女は山梨県の出身との事じゃが、そんな旅慣れた彼女がとりこになるほど、ケベックシティーは美しい町じゃ。ワシもサンフランシスコと同じくらい好きになった。

      

      


先ず、案内されたのがモンモラシーの滝でケベックシティーから車で10分くらいのところじゃった。落差はナイアガラの滝よりちいと高い83m。冬にはこの滝が全部凍結するんじゃそうな。鉄道の駅から滝の上までロープウェイが出とるみたいじゃ。

      

      


次にセントローレンス川の中州になるオルレアン島に渡る。長さ約1qの橋1本でつながっとるだけじゃ。
オルレアン島は橋が出来るまでケベックシティーとの交流が殆どなく、英仏戦争にも影響を受けんかった為、文明がストップしとったみたいで、昔のフランスの農家のまんま残っとるような島じゃ。

      

             向かいはオルレアン島

      

          オルレアン島から見たケベック市街


リンゴやぶどう(ワイン用)苺などの農作物の他にメイプルシロップも此処オルレアン島産が最高級品とされとるんじゃと。
別荘もようけあったが、ここの別荘は安いみたいじゃ。500万円以下の物件が多いが冬は人口が60%も減るらしい。最低気温が−35℃の時もあったという事を聞いたら、納得。

オルレアン島を後にしてちょっと離れた郊外にあるカソリック協会サンタンヌ・ド・ボープレ教会に向かうた。最初は高台のよその家の庭からその教会を見下ろしながら説明を受けた。2つの尖塔がある大きな教会で右と左の塔の高さが僅かに違うらしい。その後で下に降りて教会内部に案内されたが、その建築技術には大絶賛じゃ。ここでは『奇跡の水』があると聞き、ペットボトルの小さいものを買い求め、その水を汲んできた。

         

         


なんでも杖を必要とする人がこの水を患部に塗ると、あ〜ら不思議、歩けるようになって帰って来たとかで、不要になった杖がようけ教会に飾ってあった。イエスキリストの母親マリア様の母親のアンナさんの木像が聖堂西側の正面入り口に据えてある。ステンドグラスも見事で、なかなか見ごたえのある教会じゃった。

         


帰りに予定にはなかったがドライバーの好意でファーマーズマーケットに寄ってくれ、ここで買い物。リュックがどんどん重うなる。この辺りには氷室が残っとって夏場の冷蔵庫としてされたとか? またガイドさんの説明では、この辺りは土葬で、冬は土が凍って掘れんので、春になって埋葬するんじゃそうな。相当、冬は冷えるんじゃのぉ・・・。
午後からの半日観光が終了、後ろ髪を引かれる想いで山本さんとも別れ、昼前に約束したアートストリートへ向かうた。
「あら?本当に戻って来てくれたのね!」彼女は覚えてくれとった。
3点ほど彼女の絵を購入してホテルへと家路を急いだ。

重いリュックを背負い、長い上り坂を歩いて歩いて帰ったが、やっぱり途中で一服せにゃあいけだった。
部屋に戻ったら、靴、靴下、上着、ズボンを脱いでベッドに大の字、今日もハードじゃった。

夕食はオマール海老やカニなどのシーフードを食べようと近くの展望レストランへ行った。27階のレストランへ着いたが予約なしじゃったら8時半頃になると言われ、やむなくワシらのホテルのレストランでステーキ料理とサーモンサラダを注文。

      


シーフードを食べとうて来たのに、なかなかロブスターなどは口に入らん。それでも注文した料理で超満腹。チップと合わせて$86じゃった。
これは帰国後、体重計に乗るんが怖いで。いつも満腹に食っとるもんね。
今夜も疲れた体に鞭打って靴下、ハンカチ、パンツ、シャツを洗濯してシャワーを浴びた。

         

     日本のユニットバスを縦に割ったような感じのバスルーム


明日はいよいよ今回の旅のメインイベントでもあり、最難関のレンタカーを借りてモントリオールまで帰る日じゃ。
無事に帰れるか! 22時25分就寝。

次ページ次のページへ



社長のひとり言丸本社長旅ページへ

inserted by FC2 system