ナビは日本のようにええナビじゃない。ホテル名でも検索できんし、住所で目的地を設定するしかないんじゃが、モントリオールに予約したホテルの住所をガイドブックから調べにゃあいけん。えんやらさっと住所を登録したらzipコードとストリート名を訊いてくる。またガイドブックを調べて入力。やっと分かってくれたらしい。
帰りのモントリオールまでの道は４０号線を通って帰るつもりじゃったがGPSでホテルまでを入力するので精一杯。走り始めてすぐこのGPSは２０号線を勝手に選ぶんじゃろうなと思うたら、案の定２０号線をひたすら２６０�qモントリオールへ向けて案内を始めた。
高速を走っとる間は楽ちんなんじゃが、ちょっと寄り道をしたら、ナビが分からんようになる。日本のナビならすぐその時点から別のルートを案内してくれるのに、このナビは『ワシの言う通りに動かんかった罰じゃ』と言わんばかりに、すぐ次の案内をしてくれんのよ。トイレ休憩くらいなら『しょうがないのぉ！』とすぐ次の案内をしてくれるんじゃが、ちょっと買い物をしようと寄り道したりすると、すぐはぶてるのよ。

　　　　　　

　　　　　　　　　　　２０号線沿いのトイレゾーン


行けども行けども道は広く視界に入る景色は平原ばかり。畑がどこまでも続いている。これが４０号線じゃったら山に近いところを走るんでまさにメープル街道を走っとる実感があったんかもしれんが、２０号線もメープル街道には違いないんじゃけど周囲はずっと畑ばっかしじゃ。

　　　　　　


心配した車線の中での自分の車の位置もイメージトレーニングのお蔭か安定して走れる。日本のように追い越しする余裕も出てきた。
メチャ長いトレーラーなんかを追い越す時は、余裕をもって追い越さんといけん。大きなトラックやトレーラーの間に挟まれたら、ワシの乗っとるコンパクトカーなんかゴーカートみたいなもんじゃ。
トイレ休憩するところがケベックからモントリオールまでの間に数か所あったかね？　そこは日本のサービスエリアほど広うはないが脇道に入ったところにある。駐車スペースは狭いが、その向こうに広がる芝生スペースは広く、ベンチなども置いてあり、そこで弁当を広げとる家族連れもおってじゃ。
小さな小屋のような売店があり、ちょっとした飲み物やサンドイッチやスイーツ類の販売をしとる。
モントリオールの街に近づいてきたら徐々に建物が増え、遠くにモントリオールのビル群が見える。街に帰って来たら再び緊張が走る。道路工事をしとったりしてナビとは違うルートを通らざるを得ん場合はドキドキよ。
それでも何とかホテルの前までナビに案内して貰うて荷物と女房殿をホテルで降ろし、ホテルのロビーで待っとくように伝え、ワシは車を返すためAVISの営業所をナビで検索。

　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　休憩する家族連れ

　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　まっすぐな２０号線


モントリオールのAVISがナビに２件あったんで、ダウンタウンと思われる方で検索、ほしたら自分の感覚とは違う方向を案内した。最初にモントリオールに来た時に日本で検索した場所にAVISの営業所を見つけられんかったんで、他に移転したんかも？と思いナビを信じてガイドする方向に車を進めた。
ワシの方向感覚も錆びついたかと思いながら１．５�q先を左へ曲がれという交差点まで来て左折、すると今度は『これより５�q道なりに直進・・・』と案内するんで、これは絶対違うと確信した。
すぐ空き地を見つけ停車、ナビを再設定したら、先ほど表示せなんだ返却すべき営業所を表示した。『スタートボタン』を押したらワシが思うとる方向へ案内を始めたんで、その通りに進み始めた。
じゃが返却地付近になってナビの調子が悪うなって映像が映らんようになった。
音声は案内してくれるんで、ゆっくり周囲を見ながら進んだら、在りました。
見つけました。やれやれ無事に返却できたわい。